皆さん、こんにちは。enishの公文です。
今回のレターは、完全にweb3関係のお話となります。年末あたりから「年明けに発表をします」と宣言していた件、ようやくお話できる段階になりました。内容はレタータイトルにもある通り「セカンドチェーン対応」です。現在ラスメモはOasysチェーンのセカンドレイヤーであるGEEK Verseというラスメモの独自チェーンでトークンやNFTを発行してサービスを行っていますが、この度対応するチェーンを追加することになりました。
新たに対応するのはRoninチェーンで、Axie InfinityやPixels、先日AMAでお邪魔したApeironなどを始め、数多くのweb3ゲームがサービスを行っている世界最大級のゲームチェーンになります。
本施策の狙いは2つ。1つ目は、コアなWeb3ゲーマーが集まっているチェーンに参加することで、新たなプレイヤーを多く獲得すること。2つ目は、新たなチェーン上にGEEK経済圏を拡張することで、これまで以上に楽しい「Web3体験」を提供することです。
本日は、Roninチェーンに対応するにあたり、ラスメモがどのように変わるのかというお話をします。詳細については後日ホワイトペーパーなどを更新しお伝えするつもりなので、今回は概要にとどまる点ご了承ください。
いつものレターと同じく、変更事項やその要素については囲み部分に記載し、その背景説明や私の個人的な見解などは囲み外に記載しています。
新たなトークンとNFT
新たなトークンとNFTを発行
Roninチェーンに対応したトークン(rGEEK)と、NFT(rNFT)を発行します。
※名称はいずれも仮称です
※便宜上GEEK Verse(Oasys)上のトークンやNFTには「o」をつけて区別しています
rGEEK
Roninチェーン上で発行され、売買できるトークンです。
rxGEEK
rGEEKと交換ができるゲーム内の通貨です。ゲーム内マーケットでrNFTを購入される際などはこのrxGEEKが必要となります。最大の特徴は、rGEEKとの交換レートが固定されている点です。つまり、rGEEKの値動きに対して価値が連動して動きます。
※rGEEKとの交換レート(下図)は暫定版の数値です
rNFT
rxGEEKを獲得できるNFTです。NFTはドール・装備・ランドの3種類があります。
GEEKBOXの獲得方法
GEEKBOXの獲得方法が少しだけ変化します。ビルドモードやランドダンジョンをプレイする際は有効にするチェーンを選択する形式にし、有効なチェーン側のNFTが持つearnLvやBOX残高を参照し、有効なチェーン側のBOXのみがドロップする形式になります。
※1日のプレイ回数の制限等については検討中です
GEEK Verseチェーンにおいては、xGEEKの価格を固定しステーブルコインのように扱ってきました。それに対して、今回のrxGEEKは、rGEEKと価格連動した通貨として設定をします。つまり、rGEEKの価格が上昇すればより高い価値を持ち、下降した際はその逆となります。
現状の狙いとしては、Roninチェーン側はより経験が豊富なプレイヤーに楽しんでいただけるよう、rGEEKは、oGEEKと比較してかなり価値(価格)の高いトークンとして設定しようと思っています。P2Eとしてもより規模の大きい体験が得られるようにし、rNFTはそれに見合うよう高い価値のNFTとして個数などもむやみに増えない構造になるようにする予定です。
一方で、GEEK VerseはP2E初心者でも気軽にお楽しみいただけるエントリーポイントとしての役割を担ってもらいます。また、rGEEKの価値が一定以上落ち込んだ場合は、逆に価格が固定されているGEEK Verseの価値がアンカーになって、双方の価値の維持がなされる状態になることが理想です。
トークノミクス全体の変化
NFTアップグレード
新しい機能として各NFTの持つearnLvをランダムに上昇させられる、NFTアップグレード機能が実装されます。NFTアップグレードは、oGEEK/rGEEKで販売される専用アイテムを使用して行います。
それぞれのNFTにおいてアップグレードできる回数には上限を設けます。結果、初期earnLvが高いNFTの方がより高いearnLvを狙えます。
rNFTのmint
Roninチェーン上のNFT(rNFT)は、基本的にGEEK VerseのNFT(oNFT)ホルダーにより生成される仕組みとします。GEEK Verse上のNFTのように、定期的に運営サイドからNFTセールを行ったり、刻印BOXから手に入れられたりするものではありません。
rNFTをmintするには、★6のoNFTが2つと、oGEEKで販売される専用アイテムが必要です。生成のベースになったNFTのearnLvが高いほどより価値の高いrNFTが生まれる可能性が高くなります。また、ベースのタイプやその他によって生成されるrNFTの種類などに補正がかかる仕組みを検討中です。
生成されるrNFTの中には、oNFT側には存在しないNFTも含まれます。
また、ベースになったoNFTはそのまま引き続き利用できますが、生成自体は1NFTで1回までの制限をかける予定です。
将来的には、rNFTを使ったoNFTのmintも検討していますが、実施するかしないかは、oNFTとrNFTの流通量を見ながら判断します。
rNFTドール・装備の特徴
rNFTは、oNFTと比較して初期のearnLvが低く設定されています。その分、NFTアップグレードの上限回数が多くなっています。運営側から決まったearnポテンシャルを持つNFTを提供するのではなく、プレイヤーのみなさんがそれぞれの意思によってNFTの価値を決められるようにするためです。
rNFTランド
rNFTランドでは、新種の施設などoNFTのランドとは少し違う仕組みを提供する予定です。こちらについては、後日詳細情報をお伝えします。
※ここに記載されているNFTの仕組みはドール・装備に共通で実装予定です
※Ronin対応の初期に1回だけ、かなり数を限定してNFTセールを行う予定です。
トークノミクスの拡張によって目指しているのは、新たに加わるRoninチェーンにより新たな盛り上がりを作ることと、それにGEEK Verseチェーン自体も貢献できその価値がより高まる構造にすることです。
それを実現するためにまずは、今までGEEKのユーティリティが足りないと言われていた部分に対する答えの一つとしてのNFTアップグレードとrNFTの生成機能を導入することとしました。そして、rNFTは基本的にプレイヤーの皆様の手によって作っていただくことにすることで運営都合でのNFTの流通量の増減を抑えられるようにし、市場原理がより適切に働くようにしました。
スケジュールと今後の進め方
システムの改修規模がそれなりにあったり、新トークンが取引できるように上場の調整を行う必要があったり等いろいろと準備があるので、最終的にゲーム内でrNFTやrGEEKが利用できるようになるのは4月以降になる見込みです。
それに先駆けて、oNFTのNFTアップグレードの機能を使えるようにしたり、初回限定のドールとランドのNFTセールを実施したりというのを、段階的に実施していく予定です。
また、上記の仕組み以外にも、rGEEKの期間保有報酬や、oNFTを使ってrNFTにBOXチャージができるキャンペーンなど付随する施策を合わせて検討しています。
出金制限について
こちらについては、たくさんのお声をいただいています。一度緩和した制限を戻したのは、もともと価格が問題になっていたためです。サービス継続のためにも、現状のレンジで拮抗している価格のまま制限を解除することは難しいと考えています。
一方で、価格が上昇する状況であれば、もちろんそれに応じて段階的に出金制限の緩和をする準備があります。今回の施策やそれに続く施策でトークンの価格を上げて、改善していけたらと考えています。皆さんのご理解・ご協力をどうかお願いします。
ようやくお話できる段階になったので、まずはプロデューサーレターの形でお届けしました。次回以降のレターや、ホワイトペーパーなどを通じてより詳細な情報もお伝えしていきます。
また、文字情報だけでは分かりづらい点もあると思います。セカンドチェーン対応が完了するまで少し時間がありますので、AMAで直接皆さんにご説明を差し上げつつ、ご質問にもお答えしたいと思っています。ニーズがあればぜひお声がけを!
ご意見がありましたらぜひお寄せください(個別の返信は難しいですが、すべて目を通しています)
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ぜひ今後ともラスメモをよろしくお願いします。
エグゼクティブ・プロデューサー
公文善之